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2010年11月08日

ポルシェ930ターボ 追加インジェクターチューン

1989年 930ターボ ファクトリーフラットノーズのチューンをしました

今年の夏に エンジンをオーバーホールして ついでに少しパワーアップしたいとの事! フルコン MoTeC をお勧めしましたが””

エンジンのオーバーホール  エンジンのチューンで予算が””” 出ません”””

本来は全部良い状態に仕上げて行くのが理想ですが 現実はそうは行かない事が 多い世の中です!

今回はフルコン制御を諦め! Kジェトロ+サブコン 追加インジェクターで 済ます事となりました!

最近ではほとんど見なくなった 追加インジェクター 15年前ぐらい前は全盛期でした! トラストのレビック HKSのAIC と 国産のRX-7やスカイライン ポルシェ930ターボ Kジェトロ+サブコン なんてのをいろいろやりました!!

今はフルコンでデターロガーや3次元マップ等あり とても進化して環境の良いセッティングが出来るようになりました

昔はそんなもん無いので A/Fセンサーと排気温度でセッティングしてました! モニターなどありませんから アナログのメーターと一応デジタルの空燃費計を見ながら 高速道路をカットンでセッティングしていました リスクも高く とても危険な行為です!

命を懸けてのセッティングです! ま””今もそうですが””””

シャーシダイナモだけだは 煮詰めたセッティングが出来ませんので自走は必要不可欠です

Kジェトロは当時としてはとても優れた機械式燃料噴射装置でした キャブにも出来ないことをしています 燃圧制御で高圧でガスを噴射します 当時のレースでは Kジェトロを改造して使用しているものもありました 

Lジェトロ(インジェクション)はイニシャル燃圧は通常3キロ〜3.5キロほどでしょうか Kジェトロは6.3キロ〜7キロ近い燃圧です

パワーを出すエンジンは一気に燃料を噴くとトルクもアップいたします昔は結構優れたパーツでした Kジェトロも大きく2種類あり KEジェトロとKジェトロがあります Kのほうが簡単にいうとパワーがでる仕組みです

今回は89最終のターボEC仕様なのでKジェトロが付いています ノーマルのままブーストアップをすると 途中燃料が足りなくなり エンジンブローの恐れがありますので 足りなくなる領域で追加インジェクターでその分を補う事になります

追加インジェクターは今回スロットルのすぐ手前インタークーラーのサイドタンクから下に溶接して取り付けました!

インテークにダイレクトショットします!!(2本)

 サブコンはHKSのAICを使いました”” 残念ながらAICは販売終了になっていまして メーカーさんも在庫はありません””

ジールはあと2個在庫あります!! 希少サブコン””

追加インジエクター制御の中では なかなか優れもので細かい補正やセッティングが可能で当時としては 良い商品でした 但しセッティングがめんどくさいデメリットもありますがそこが 腕の見せ所でしょう!

今時!!なんていわれるチューンですが ノーマルブースとアップぐらいだからと 単にブースとだけ上げている車も見かけます  

『1キロ以下なら大丈夫と聞きました』なんてお客さんも居ますが! ノーマルブーストでも 燃料薄い車もあるので 危険です!

いつも安全マージンを取ってこそ 長持ちのヒケツと思います

本来ブーストアップ等は エンジン等しっかりと作り上げてからやるべきで ノーマルの状態で壊れそうなエンジンにムチを打つのは自殺行為でしょう

エンジンの特性 ピストンの種類 圧縮比 もかかわります 高ブーストにする場合はエンジン各部分も強化やクーパーリング加工 バランス等も大事です! 今回は将来500PS以上出す予定でエンジン作りましたので その点はクリアーです

今回は ノーマルよりはタービン立ち上がりとトルク+パワーアップ 程度でセッテイングしていきました と”いっても かなり速くなります

危険な領域には入らないようにセッティングしていきます

 

AICとHKSのEVC(エレクトリックブーストコントローラー)EVCも細かいセッティングが可能です つけているウエストゲート等ニュアンスが変わりますので ノーマル状態からブーストコントロラーをつけた瞬間 ブースト立ち上がりが鈍くなったり遅くなったりします その辺も任意でできます 例えば Aポートは街乗りよう Bポートはサーキット用のようにできます 今回はローブースト0.9 ハイブースト1.2というように設定しました

ブーストメーター横の赤い文字のインジケーターはA/F(空燃比計)です

データーロガーがあるわけではないので ブルブーストかけながらブースト計 排気温度計 A/F計 インジェクター開弁率等見ながら走るので とても危険です そのときに体で感じ取るのが大切なんです

フィーリングが大切です もちろん数字的に良い状態が条件です

数字は良いのに??なぜか 遅い感じする?? などですね!

今回は当然 燃料とブーストのセッティングのみです  フルコンではないので 点火時期のセッティングは出来ません!!

その辺を考慮してのセットです ポルシェはエンジン仕様や年式 国向け仕様で異なります 

たとえは 基本点火時期 4000回転 上死点前 25度 とか 29度とかです 基本をセットしてから 当然仕上げをしていかなければ成りません! 結構エンジンにより異なったり ブーストを上げる為 点火時期をわざと 遅らせることもあります ノッキングが出るようでは壊れてしまいますので!! こんな事を思うと やっぱり MoTeCがいいですね! 何でも出来ますし 安全です!

そのうち予算を作り 是非MoTeCに変更しましょう”

 

昨日は日曜だったので 高速も混雑してて なかなかセッティングが難しかったです!! 

そのうち 走らなくても 完璧なセッティングが出来るようになるでしょう

 

 

投稿者:zeal-pro at 18:09| チューニング

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